子どもはちょっとしたきっかけで会話が弾むものですが、初対面はやはり緊張しますね。また、引っ込み思案の子どもやグループの仲の良い子で固まってしまったり、グループに入れない子どももいますね。
そんな子どもなりの緊張感を打ち砕く「アイスブレイクネタ」を紹介していきます。少人数から大人数まで、アレンジすれば楽しいネタ特集です。
「アイス」緊張感で固まってしまった氷(アイス)のような心を「ブレイク」(打ち砕く)ゲームです。
難しく考えないで、気楽な気持ちになってみましょう。ファシリテーター(進行役)が一緒に楽しめたら効果がさらに高まります。
それではどうぞ!
目次
【子ども向け】簡単&大人数でできる!!アイスブレイクゲームネタ集 20選
①四点じゃんけん
負けるたびに低姿勢になって笑うしかありません。
子どもにうけること間違いなしのアイスブレイクネタです。
ファシリテーターは参加者に二人組になってもらいます。
ペアになったらじゃんけん勝負です。負けた順に「右ひざ⇒左ひざ⇒右ひじ⇒左ひじ」と床に着いていきます。左右どちらが先でも構いません。
四回負けてすべて床に着いたら「参りました」と敬意を持って相手に言いましょう。
負けるたびに低姿勢に成っていくので笑いがこみあげてきます。もし、全勝する人がいても謙虚な気持ちで喜ぶように言いましょう。勝負を2~3回繰り返しても面白いです。
②無人島に持ってくなら
ネーミングから面白い「無人島に持っていくなら何を選ぶ?」その理由を独善的に決めて発表してもらいます。
ファシリテーターは、参加者3~4名でグループを作ってもらいます。内向きの円になってもらい、クリップボードとA4用紙とペンを人数分配付します。
次に無人島に持っていく物を「1食べ物 2着替え 3音楽プレイヤ- 4携帯ゲーム」この中から1つだけ選んでもらいます。
最後にファシリテーターが4つの品物の意味を説明します。全ての品物に「○○を恐れている人」との説明が付くので、心理学分析のように感じて参加者は盛り上がります。
ファシリテーターの説明の前に、参加者に説明をしてもらっても緊張感が解れます。
決して厳密な分析でないので落ち込まないように、参加者をフォローしておきましょう。
初対面で緊張している参加者が、ファシリテーターの一方的な「○○を恐れる人」説明に大笑いします。
③ピンポン大脱出
工作大好きな子ども達が大喜びなゲームです。
準備は簡単&シンプルです。新聞紙で塔を作り、一番高い塔を作ったチームが勝ちです。しかし、ピンポン玉を載せてから5秒の耐久時間が必要です。
準備物は新聞5枚とビニールテープとピンポン玉をグループ数です。
3~5人のグループを作って内向きの円に座ってもらいます。
時間内に高い塔を作ってもらい、一番高い塔を作ったチームが優勝候補となります。
そして、ピンポン玉を載せて5秒耐え抜いたら勝利です。
ファシリテーターは「周囲の塔を気にしない」「隣のチームの塔は壊れます!」など発言してチームに集中できる環境を作りましょう。
共通の目標に向かっての工作は一致団結する効果があります。
④画数と漢字
1画から順の画数の漢字を次々に書いて競い合います。
ファシリテーターは3~4人のグループを作ります。
グループ数分用意したホワイトボードや模造紙の前に、グループごとに立ってもらいます。
ファシリテーターが制限時間を設け(2~3分)ます。グループで話し合いながら1画の漢字から順に書いていきます。
制限時間内に多く書けたチームが勝ちです。
協力して画数の漢字を次々に書いていきます。引っ込み思案の子どもでも漢字博士なら活躍間違いなし!思わぬスポットライト効果もあります。
⑤新聞パスサッカー
新聞でボールを受けて落とさぬようゴールを目指します。
二人ペアを作ります。次に新聞でボール受けを作ります。
チーム数はいくつあってもできます。大人数に向いたアイスブレイクです。
二人で協力し合いながら、新聞受けでパスを行ってゴールを目指します。
集団なら、横一列に並んでパスをしていきゴールを目指してもいいですね。
初めての子どもどうしでも競技を通して会話が弾みます。
⑥犯人は誰だ
大人数だから楽しめるアイスブレイク。犯人を捜しあてるゲームです。
参加者全員に目が見えないよう伏せてもらいます。
ファシリテーターは他の人に知られないように犯人役と共犯者を選びます。
犯人役はハリセンを用いて、参加者の一人をたたきます。その際に、共犯者は参加者の気を引くよう動き回って気配を乱します。
ハリセンは元の所に戻してもらい、参加者全員初めの伏せた姿勢で待機します。
ファシリテーターの返事で全員目を開けて、参加者は誰が犯人かを話し合いで決めていきます。
ハリセンでたたく行為が子どもに受けます。犯人や共犯者も素知らぬ顔で話し合いに入りますので、わかった時の反動が面白いアイスブレイクネタです。
⑦爆弾ゲーム
子どもは「爆弾」や「花火」が大好きですね。じゃんけんに勝てないと爆発するゲームです。
ファシリテーターは参加者に内向きの円を作ってもらいます。
誰か一人選んで爆弾を渡します。その反対側の人にもう一つの爆弾を渡します。
爆弾は2つ揃うと爆発するルールです。
爆弾を渡された人は右隣の人の肩をたたいてじゃんけんをします。勝ったら爆弾を渡します。勝つまでじゃんけんを繰り返します。爆弾を渡されたら右隣の人と勝負です。
これを繰り返すと、どこかで2つの爆弾がそろうタイミングがあります。
爆弾は「ボールやタオル」などを架空の爆弾としても良いでしょう。じゃんけんが異様に強い人がいるとさらに盛り上がるゲームです。
⑧注文はいりました
レストランのお客さんと店員に分かれて競い合うゲームです。聖徳太子のような子ども出現するかもしれません。
ファシリテーターはグループを2つ作ります。人数は同じにしましょう。
次に店員グループとお客さんグループを決めます。
お客さんグループは「一人一注文」を一斉にします。店員グループは聞き取れた注文をかき出します。
次に役割を交代します。より多くの注文が聞き取れたチームが勝ちとなります。
聞き取るために耳を澄まして協力する姿勢から団結力が芽生えるゲームです。
⑨背中電報
背中に文字を書いて正確に伝えるゲームです。大人数でも可能なアイスブレイクネタです!
ファシリテーターは参加者を3~5人以上のグループに分けて縦一列に並んでもらいます。8人くらいでも面白くできます。
次に、最後尾の人を集めて、あらかじめ用意したお題を伝えます。
最後尾の人は、ひとつ前の人の背中に指でお題を書いて伝えます。
最後に伝えあった内容を発表して正確さを競い合います。
どこで違ったのか判明してしまうので笑いがおきます。大人数向きのアイスブレイクネタです。
⑩絆の強さ
大人数でスタートすると盛り上がるゲームです。どうして切れないのか?不思議なゲームです。
ファシリテテーターは参加者にペアを作ってもらいます。全員に紙で作ったテープを渡します。
ペアにそれぞれのテープが交差するように持ってもらいます。テープが切れるまで引っ張ってもらい、切れた方が負けです。
勝った参加者にはテープを新たに渡します。勝ち残った人たちで再勝負です。
最後まで残った参加者が優勝です。
「どうして切れないのかなと?」負けた参加者も切れない参加者を応援していき、一体感が生まれるゲームです。
⑪ゆーほー
ネーミングから喜ぶネタです。みんなで協力して仰いでゆーほーを持ち上げます。
ファシリテーターは参加者を「3人~5人」のグループに分けます。
机の上に柱(筒)を1本立てて「ゆーほー」を通して置きます。
参加者は扇子で扇いで、柱から「ゆーほー」を浮かせていきます。
柱から脱出させたチームが勝ちです。
グループでの共通作業で歓声も上がります。作戦会議を設けると積極的な会話に弾みが付きます。
⑫インパルス
グループの心を一つにして素早い伝達で勝利を目指します。
ファシリテーターは参加者に内向きの円を作ってもらいます。
次に隣同士で手をつないでもらい最初の人を決めます。
ファシリテーターの合図で最初の人が右側の人の左手を「ギュッと」握ります。
握られたら右側の人の左手を握り伝達していきます。
ファシリテーターはストップウォッチで計測します。
時間短縮が目に見える形でチームワークを実感できるゲームです。
⑬交差拍手
ファシリテーターの腕の動きに注目して、拍手をできるか競うゲームです。
ファシリテーターは参加者に見えやすい位置に立ち、頭の上で手を交差させたり、腕を広げたりします。
腕が交差したら参加者は一回拍手します。
ファシリテーターは、参加者が動きになれて来たら手の動きを早くします。
フェイントを入れても盛り上がります。
前に立つファシリテーターに意識が集中して、何かをするときに前方への集中が早まる効果があります。何でもない時に一回拍手をするだけで注目してくれますよ。
⑭星人おにごっこ
異星人ネタは子どもも大喜びです。仲間を増やしていく過程で盛り上がり間違いなし。
初めは4種類の星人でスタートします。自分と同じ星人を増やしていって、全員が同じ星人になったら目標達成です。
スタートは手を頭に置いた「頭星人」他、手の位置がそれぞれ違う「肩星人」「お尻星人」「うで星人」の4星人に分かれます。
初めは複数の異星人ですが、同じ星人を増やしていって全員が同じ星人になったら達成です。
次に、各星人は背中をたたき、たたかれた星人はたたいた星人と同じになり仲間になっていきます。
最後に、全員が同じ星人になったら達成です。
共通の星人になることで目標が達成されます。また、声掛けの回数も増えてコミュニケーションの増加につながります。
⑮セブンじゃんけん
子どもたちは頭が柔軟なので、直ぐに答えがでてきそうです。
通常の「グー チョキ パー」以外に指1本と4本の5種類のじゃんけんで合計7(セブン)を目指します。
3~4名のグループを作ります。グループ内で5種類のじゃんけんをします。
じゃんけんの合計が7(セブン)になったら成功です。
人数が多すぎるとセブンに成りづらいです。一定時間経過してもセブンにならない場合は、
ファシリテーターはグループ替えをするといいです。
皆で共通の目標(セブン)を達成することで、協力する姿勢が身につきます。
⑯ジャンクリレー
チーム対抗のモノ移動リレーです。事前の作戦会議が勝利のカギになります。
参加者は1チーム5~6人のグループに分かれてもらいます。
ファシリテーターはあらかじめ色々な物を5~6個用意しておきます。例えば事務用品やタオル何でもいいです。
次にルールです。各チームモノを1個づつゴールに運びます。運ぶ最中に必ず1度はグループ全員が一人の状態でモノに触ります。
モノは1つがゴールして、初めて次のモノの移動を開始できます。
すべてゴールしたチームが勝ちとなります。
事前に作戦会議を行うと結果が早くなります。
作戦会議を経て、1つのゴールに向かう姿勢は協調性や仲間意識の形成に役立ちます。
⑰グループちょっかい
おにごっごの変形バージョンなので、子どもたちは大喜びです。
ガムテープを背中に貼られてしまうと脱落で、王さまが貼られるとグループの負けです。
5~6人のグループを作り、1人王さまを決めてもらいます。
ファシリテーターは10㎝位に切ったガムテープを全員に配ります。
背中にガムテープを貼られたらアイスブレイクゲームから脱落しないとなりません。
背中に貼られないようによけながら、相手のチームに忍び寄ります。
チームの王さまにガムテープが貼られたら、その時点で負けです。
おにごっこで盛り上がり、ガムテープを貼りあうので仲間意識が芽生えていきます。敵か味方か判明しづらい、どう確認するのか?も面白いゲームです。
⑱カミワタシ
リレー競技です。両手の指1本で紙を運んで大いに盛り上がります。子どもたちの事前作戦会議も観ていて面白いですよ。
用意する物はA4用紙をグループ数の枚数です。
ファシリテーターは参加者を同じ人数になるようにチーム分けします。
チームは横一列に並んで、紙をリレー形式で全員つないだら勝ちです。
事前に0.5分~1分の作戦会議を設けます。
グループ会議で共通のルール確認や運ぶ方法を話し合います。初対面の子ども同士でも話が弾んでいきます。
⑲たしてあつめて31
単語を集めて31になったら勝ちです。会話が大いに盛り上がるゲームです。
ファシリテータ指導のもと、3~4人のチームを形成します。
チーム内で単語を持ち合い、合計31文字になるようにしたチームが勝ちです。
慣れてきたら、頭文字の指定をすると難易度が上がります。
タイムに追われるゲームなので、協力意識が高められていきます。意外な物知りの子どもの存在に気付けます。
⑳風船サンドリレー
風船を頬で挟んで早く運ぶゲームです。
参加者を6~8人のグループに分けます。
ペアを作ってもらい、お互いの頬で風船を挟んでもらい走ります。ペットボトルやパイロンを回って戻ってきて次に渡すリレー形式です。
途中で落としたら立ち止まり挟み直しです。「手を使ってはいけませんルール」があると盛り上がります。
全員のリレーが終了してチームが勝ちとなります。
上手に運ぶにはどうすればよいか?協力意識が芽生えていくアイスブレイクです。
以上、小学生向けアイスブレイクゲームネタ集でした!
さいごに
アイスブレイクネタ20選いかがでしたでしょうか?
慣れてしまえば盛り上がる子ども同士でも、初対面は固い雰囲気なのは仕方ありませんね。しかし、ゲームをすると直ぐに打ち解けあって仲良くなるものです。
ファシリテーターは、勝負にこだわり過ぎるのでなく「どうすれば上手にいくのか?」「どうすればゲームの苦手な子どもも楽しく参加できるのか?」を念頭においたマイクスピーチが大切です。
協力・協調する子どもの集団を育成するのも初対面の段階では大切です。また、複雑過ぎる内容(大人向け)のアイスブレイクは盛り上がりに欠けるので注意も必要です。
今回紹介したアイスブレイクは、子どもも理解が容易で楽しめる20選です。集団の様子を見て柔軟にルールや進行をアレンジするとより良いアイスブレイクになります。
さまざまな機会で活用して、子どもたちの笑顔に結び付くと嬉しいです!