社会人になると研修会や社内外の会議の機会が増えますね。
新入社員研修やフォローアップ研修、定例会議等々。進行役を担当すると「どのように効果を上げるか」悩んでしまいます。
「初めの挨拶→1限講義→2限講義→昼休憩→午後も同じ流れ→終わりの挨拶」これでは聞いている方も眠くなってしまいます。
そこで、1限講義の後からグループワークや発表の機会を設けると参加型の研修会になります。
会議も小休憩の後に気分転換のゲームを入れると、その後の進行がスムーズになることも多いです。
そのようなときに「アイスブレイクゲーム」がおすすめです。
今回は、社会人・大人の方々が楽しめる20選をご用意いたしました。
緊張感を解きほぐす「アイスブレイクゲーム」を活用して、みなさんの進行で実りある研修会や会議にしてみましょう!
目次
【大人向け】研修&会議前におすすめ!!アイスブレイクゲームネタ 20選
①交差拍手
ファシリテーター(進行役)の腕の動きに注目して拍手をするゲームです。難しい顔をして講義を聴いていた人も、拍手を間違えると笑いが出ます。
ファシリテーターは参加者に見えやすいよう前方に立ちます。
腕を頭の上で交差させたときに、参加者に一回拍手をしてもらいます。
腕を拡げたり、フェイントをして盛り上げましょう。
参加者が慣れて来たら、腕を動かすペースを速めて難易度を上げます。
前方のファシリテーターに集中するので、この後の講義で前方に集中する効果があります。
また、勘違いで拍手することにより会場全体が和みます。
②肩上げて
ファシリテーターの掛け声で肩を上げたり、回ったりします。ファシリテーターの引っかけに対処できないと笑いが起きて緊張感がほぐれます。
参加者は立ち上がって目をつむってもらいます。
ファシリテーターの指示で「肩上げて、肩下げて、頭をぐるーっと回しましょう」などの声に合わせた動きをしてもらいます。
少し慣れて来たら「肩上げて、肩下げて、頭をぐるーっと回さない」など引っかけや、
「肩下げながら、頭を回す」など難易度の高い掛け声も良いでしょう。
会議や研修会の緊張を解す効果があります。準備物の必要がなく、参加者の大きな移動も無く、実施のタイミングを選びやすいアイスブレイクゲームです。
③無人島に持っていくなら
無人島に持っていく品物を1つ選ぶゲームです。グループの会話も弾んで、最後にファシリテーターの独善的な解説で笑いが出るでしょう。
研修会でグループワークの冒頭に行うと効果が高いです。
3~4人のグループを作り、内向きの円になってもらいます。机などを移動するとよいですね。
A4用紙を人数分配布して、無人島に持っていく品物を各自1つ選んでもらいます。
品物は「1.食べ物 2.着替え 3.音楽プレイヤー 4.携帯ゲーム」
なぜその品物を選んだのか?グループ内で説明をし合うとよいです。
最後の、ファシリテーターの解説で「食べ物を選んだ人は、○○を恐れる人です」と解説していきます。
ファシリテーターの独善的な解説に、会場全体で笑いが発生して雰囲気が和みます。グループワークの開始前に効果的なアイスブレイクです。
④しりとり自己紹介
しりとり形式の自己紹介を行っていきます。自己紹介アイスブレイクは順番が大切で、初回の自己紹介は相手からのリレー形式やしりとり形式が緊張感を解します。
4~5人で内向きの円を作ってもらいます。ファシリテーターの掛け声で自己紹介を始めます。
ルールは前の紹介者につなげる(しりとり)形式で行います。例えば前の人が「アムロ ナミエ」さんであったら次の人は「エ(絵)が得意な カタオカ ツルタロウ」で趣味は・・・とつなげていきます。
1周終わったら逆周りなど、回数を重ねると修飾語が増えていきます。
思わぬ趣味や好きな食べ物などが分かり他者理解が進みます。今後のグループワークがスムーズになります。
⑤妄想自己紹介
思いっきり自己中心的な妄想で自己紹介をしていきます。
4~5人のグループで内向きの円になってもらいます。
次にファシリテーターの案内で、「もし○○だったら!○○になれたら」の形式で自己紹介を行っていきます。
「もし○○さんと付き合っていたら」など有名人を挙げても面白いです。
空想なので架空の人物でもOKです。
しりとり自己紹介などで馴染んだ雰囲気の会場で、午後のグループワーク冒頭でのアイスブレイクに効果があります。
初回・初対面の自己紹介では、実施に難しい面のあるアイスブレイクゲームです。
⑥インパルス
参加者が隣の人の手を握る伝達ゲームです。
ファシリテーターは参加者全員で大きな円を作ってもらいます。
次に隣同士で手をつないでもらい最初の人を決めます。
最初の人が右隣の人の左手を「ギュッ」と握ります。
握られた人は自分の右隣の人の左手を握って伝達していきます。
ファシリテーターはストップウォッチで計測していきます。
時間短縮が目に見えて効果がはっきり解ります。研修会場や会議場の一体感を生む効果があります。休憩明けに行うとよいですね。
⑦エクアドルのじゃんけん
二人でじゃんけんをして出した指の数の合計が、偶数か奇数かを予測して当たった人が勝ちです。
ファシリテーターは二人のペアを参加者に作ってもらいます。
それぞれのペアが出す「グー チョキ パー」の指の合計が、奇数か偶数か予測してもらいます。予測が終わったらファシリテーターの掛け声でじゃんけんです。
二人のうち当たった方が勝ちとなります。じゃんけんに負けても勝者となることがあります。
慣れて来たら、予測が当たってなおかつじゃんけんに勝たないと勝者とならないルールにすると難易度が上がります。
二人で行うゲームなのでグルーピングの手間がありません。意外性のじゃんけん勝負で会場も和むでしょう。
⑧笑顔がぴったんこ
参加者に二人のペアになってもらい立って向き合ってもらいます。
次に、参加者は「いないいないばあ」のように両手のひらで顔を隠してもらいます。
お互いの掛け声「ぴったんこ」の「こ」で顔を左右どちらかに向けます。
同じ方向を向くことが3回続いたら終了で座ってもらいましょう。
負け続けたチームが立って残って勝負を続けます。
意気の合ってないペアが出て、最後まで残ると恥ずかしいのですが、2~3回勝負してみるとよいでしょう。隣の人との緊張感が解れます。
⑨いち、にのポーズ
ファシリテーターと参加者が同じポーズをどこまでかぶらないか?最後までかぶらなかった人が勝ちです。
ファシリテーターは3つのポーズを参加者に説明します。
ファシリテーターの掛け声「1,2のポーズ」と掛け声をかけながら、全員がいずれか1つのポーズをとります。
ファシリテーターと同じポーズをとってしまったら負けです。3つのポーズ以外をとった参加者も負けです。
最後まで同じポーズをとらなかった人が勝ちです。
前方のファシリテーターに気持ちが集中するので、以降の研修や会議への集中力を向上させます。
⑩爆弾ゲーム
ハラハラドキドキの爆弾ゲーム!じゃんけんに勝てば爆弾を次の人に渡せるゲームです。
ファシリテーターは参加者に内向きの円を作ってもらいます。
参加者から一名を選んで爆弾を渡します。その反対側の人にも一つの爆弾を渡します。
爆弾が2つ揃うと爆発して負けです。
爆弾を渡された人は右隣の人の肩をたたいてじゃんけんをします。
勝ったら爆弾を渡せます。渡された人は右隣の人の肩をたたいてじゃんけん勝負です。
これを繰り返していくうちに、2つの爆弾が揃うと負けになります。
爆弾は「会議資料ファイル」など何でも代用できます。じゃんけんに勝ち続ける「異様に強い人」がいるとさらに盛り上がります。昼の休憩明けに行うと会場の雰囲気が和やかになります。
⑪いれかえ言葉
いれかえ形式のクイズで、入れ替えた言葉が面白いと会場の緊張感が解れます。
前方ディスプレイに入れ替え言葉を見せます。
解った参加者は「ハイ」と挙手して答えます。正解した数が多い参加者が勝ちです。
文字数を徐々に増やして難易度を高めると効果的です。
研修や会議とは全く異なる思考回路を使用することで、会場の空気が変わります。
間違った解答も効果的に使いましょう。
⑫見えない共通点
グループ内メンバーの共通点を多く挙げられたチームが勝ちです。
グループは3~4人で多すぎない方がいいです。多いと共通点が見つけづらくなります。
用意する物は、模造紙又はホワイトボードとペンをグループの数です。
時間内にグループの共通点を多く挙げたチームが勝ちです。
共通点を探すため、活発なコミュニケ-ションが期待できるゲームです。
⑬それはだーれ?
ファシリテーターの掛け声で指さし。一番多くの参加者に指定された方がチャンピオンです。
参加者に内向きの円になってもらいます。
次にファシリテーターが「この中で、一番○○な人はだーれ?」と声をかけたら、参加者はメンバーをよく観察して、思い付きで一人指さしをします。
一番多くの参加者に指定されたメンバーがチャンピオンです。
参加者全員(30人位)でも楽しめるゲームです。じっくり顔を観察されるので恥ずかしいのですが盛り上がります。他者理解が深まるゲームです。
⑭連想ゲーム
始めの言葉から次々に連想していき、最後には始めの言葉に戻るゲームです。
参加者は輪になり始めの言葉からゲームをスタートします。
始めの言葉「りんご」→「リンゴは丸い」→「丸いは△△」→「△△は・・・」
連想ゲームの最後の人が「りんご」に戻せれば完了です。
最後から3~4番目の人が勝負のカギとなります。直前の人で戻すのは厳しい。上手くハマるとチームの一体感が芽生えていきます。
⑮四点じゃんけん
簡単なじゃんけんと立ち位置からの低姿勢でうけること間違いありません。
参加者に二人ペアになってもらいます。
ペアごとにじゃんけん勝負です。負けるごとに「左ひざ→右ひざ→左ひじ→右ひじ」を床に着いていきます。左右どちらでも構いません。
負けるけるごとに低姿勢になって、4回負けたら「参りました」と相手に敬意を表しましょう。
負けるごとに低姿勢になり、勝手も謙虚な気持ちを持つことは協力姿勢を育む効果があります。
⑯背中電報
背中に文字を書いて正確に伝えるゲームです。会議や研修の着席スタイルでも行えるので便利なアイスブレイクです。
会議会場なら縦の列又は横の列でグループ分けが可能です。
最後尾の人を集めてお題を伝えます。
最後尾の人は次の人の背中に指でお題の文字を書きます。
最後まで続いたらホワイトボードに一斉に書き出して解説をしてもらいます。
お題を正確に伝えるための努力から協調性が芽生える効果があります。どこで誰から間違えたか判明しますが、ファシリテーターは面白おかしくフォロースピーチを行います。
⑰絆の強さ
新入社員の研修会におすすめなゲームです。紙テープが切れない参加者の勝ち残りゲームです。
研修会の参加人数が多くても実施可能なゲームです。参加者にペアを作ってもらいます。
次にファシリテーターは全員に紙で作ったテープを渡します。
参加者ペアは二人が持ったそれぞれの紙テープを十字に交差するようにもって、ファシリテーターの合図で引っ張り合います。切れずに残った人が勝ちです。
負けた参加者はそこまで、勝った参加者に新たな紙テープを渡してペアの交換で次の勝負です。最後まで切れないで残った参加者が優勝です。
どうして切れないのか不思議な紙テープです。研修会では絆やチームワークを育成するのに効果があるゲームです。
⑱足じゃんけん
研修会で発表の順番を決める際などに役立ちます。足でじゃんけんをするゲームです。
足で「グー チョキ パー」を出して勝負をします。
研修会や会議では発表の順番を決めるとなると固まってしまう参加者が多いですね。そのようなときに足じゃんけんを使ってみましょう。
準備不要の簡単なゲームです。譲り合う場面で効果的に使うと、次以降の発表などで積極的になってくれます。
⑲しりとりリレー
制限時間になるとキッチンタイマーが鳴ってしまいます。鳴ったら負けのしりとりゲームです。
会議や研修会のスクール形式(列)の机配置で可能です。参加者を向き合わせるなど位置は工夫が必要です。
ファシリテーターは最前列の人にキッチンタイマーを渡します。
タイマーを2分にセットして最前列→1つ後ろの人にしりとりスタートです。
キッチンタイマーが鳴った時に持っていた人が負けです。
後ろまで到達したら折り返してもいいでしょう。
時間制限の中で焦る気持ちが、沈んだ気持ちを高まらせる効果があります。休憩明けなどに行って効果を上げてみましょう。
⑳ジャンクリレー
リレー形式の対抗戦です。作戦会議を効果的に活用すると勝利に近づきます。
参加者に1チーム5~6人のグループに分かれてもらいます。
あらかじめ用意された5~6個の物を運ぶリレーを行います。例えば事務用品や会議資料何でもいいです。
ルールは、各位チーム物を1個づつ運びます。必ず運ぶ最中に一人1回は物に触ります。触る時は一人の状態で触ります。
1つの物がゴールしてから次の物を移動開始です。
すべての物をゴールしたチームが勝ちです。
事前に作戦会議を行うと早くなるでしょう。
作戦会議を効果的に行って、チームワークを向上させる効果があります。
以上、大人向けアイスブレイクゲームネタ集でした!
さいごに
アイスブレイクネタ20選いかがでしたでしょうか?
研修会と会議では参加者の構成が明らかに違います。
新入社員研修では、初対面の参加者で構成され、入社後の研修会は顔見知りのメンバーの場合が多いです。会議は職場で見慣れた構成員が主体となります。
どのアイスブレイクを、どの場面で実施するかはファシリテーターの腕次第です。初対面でも積極的な姿勢の新入社員研修はうけがいいですね。
大切なことは、緊張感を解きほぐし、次の研修や会議メニューがスムーズに運ぶことです。
そして、アイスブレイクゲームが研修や会議の目的達成に貢献することです。
今回紹介したアイスブレイクは、研修や会議前におすすめの20選です。参加者の特性に応じたアレンジを行って、さまざまな機会に実践してみてください。