みなさんは「チームビルディング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
あまり聞き慣れない言葉かと思います。「チーム」を構成するメンバーが一体となってゴールを目指していく組織づくりを意味します。
日本でも研修会や人材開発の場面で用いられる手法です。
今回は、新入社員の研修等でおすすめの少人数向け&大人数向けの「チームビルディングゲーム」を紹介していきます。
目次
少人数向けチームビルディングゲーム
初めに少人数向けチームビルディングゲーム5選です!
「チームビルディング」といっても親しい関係のグループなら良いのですが、初対面で突然「チームワークが大切!」といっても心に響きません。
そこで、チームの一員である一体感を高める自己紹介を行います。
①しりとり自己紹介
チームで内向きの輪になって座りましょう。
前の人の名前の最後の1文字を引き継いで(しりとり)自己紹介を開始します。次の人も同じように続けます。
例えば・・・
(前の自己紹介者の名前)えぐちようすけ
⇒(次の紹介者が引き継ぎます)けんこうに絶大な自身のある たけいそう
このように全員しりとりで自己紹介をしていきます。紹介者の名前を必死に傾聴するので一体感を構築していきます。
②妄想自己紹介
これも少人数のチーム向けの自己紹介です。
「もし○○になれたら」「△△だったら」と勝手な妄想で自己紹介をします。
実在の事でなくてもOKです。何でも言いたい放題に盛り上がります。
チームのメンバーがどのような方なのか?緊張を通り越して知ることができます。
大笑いしながらも、しっかりと傾聴する姿勢はチームの一体感を生み出します。
③四点じゃんけん
「チームビルディング」いよいよ勝負ゲームです。相手への敬意を持つことは、非常に大切です。
負けるごとに低姿勢になるジャンケンです。
チームの中で二人ペアをつくります。奇数人数なら3人でも構いません。
ペアになったらじゃんけんをします。
負けるごとに「右ひざ→左ひざ→右ひじ→左ひじ」を床に着いていきます。左右どちらが先でも構いません。
四点すべて床に付いたら「参りました」と相手に敬意を表しましょう。
負けるごとに低姿勢(謙虚な気持ち)が身に付きます。勝者・敗者に関係なく良好なチーム構築につながります。
④新聞パスサッカー
新聞でボール受けを作って、二人でパスをしながら進みゴールを目指します。
初めにボール受けを新聞で作ります。
チーム分けは二人ペアが基本形です。最低2チーム以上で競い合います。
ゴールまで運べたら優勝です。
初対面の方とのチームでも、共通の目標があると一致団結できるものです。
⑤ヘディングキャッチ
少人数でできる「チームビルディング」です。相手を思いやり投げて、ヘディングしましょう!
1チームは5人位がベストです。
準備物(キャッチ用の箱1 ボール5個 キャッチしたボールを入れる箱)×チーム数。床に2~3mあけて白ラインを2本引きます。
準備ができたら競技を始めます。
ヘディング係(1名)と投げてキャッチするメンバーに分かれます。
白ラインの外側から、ヘディング係りにトスします。帰ってきたボールを箱で受け取れれば成功です。
ボールが早く無くなったチームが勝ちです。
投げ方を優しく相手を慈しむので、よいチームビルディングゲームです。
大人数向けチームビルディングゲーム
次に大人数向けのチームビルディングゲーム5選!を紹介します。
人数が増えても、豊富なメニューからチョイスできるので安心です。
①見えない共通点
大人数でも紹介から始める方がチームビルディングの近道です。どんなメンバーなのか相互理解は重要です。
チーム内のメンバーの共通点を多く挙げて競い合うゲームです。
メンバーは多すぎない方が共通点を探しやすいのですが、5~6人位でも問題ありません
用意するものは模造紙又はホワイトボードとペンです。グループの数だけ用意しましょう。
制限時間を設けて競い合うと、思わぬ珍解答も出てきてチームカラーが面白くなります。
共通点を探すチームビルディングは、メンバーの自己開示が必要です。自らをさらけ出していきましょう。
②注文はいりました
レストランでお客さんと店員に分かれて競い合うゲームです。正確に注文を聴くために全員の意識が集中します。
チームは10人~20人の大人数でも可能です。
1チームを2分割して「店員役」と「お客さん役」に分かれてもらいます。
お客さんは一斉に別々の注文をします。店員は聞き取ります。
正確に聞きとれたオーダーが多いチームが勝ちになります。
作戦会議を有効に活用すると勝利に近づきます。チームビルディングゲームのおすすめ度の高い種目です。
③ピンポン大脱出
みんなで議論しながらの工作系のチームビルディングです。
新聞紙で高い塔を作ったチームが勝ちです。高いだけではNGで、ピンポン玉を載せて5秒耐えたら(壊れなかったら)優勝です。
チームは3~5人がベストです。複数のチームを作れば大人数の研修も可能です。
用意するものは「新聞紙5枚。ビニールテープ1本。ピンポン玉1個」です
どこよりも高く作るにはどうすればよいか?5秒間ピンポン玉を載せて耐えたら優勝です。
ファシリテーター(司会)は、周りのチームを気にするメンバーに「周囲を気にしても仕方ない!」「自分のチームを断固として信じなさい!」などの掛け声で「鋼鉄の一体感」をチームに育成しましょう。
④ゆーほー
机の上の「ゆーほー」をいち早く発進させたら勝ちです。
チームを5~6人のメンバーとします。
テーブルの上に柱(筒状)を1本立てます。「ゆーほー」(真ん中に穴の開いている円盤)を柱に通します。
チームメンバーが団扇で扇いで柱から発信させたら勝ちです。
チームメンバーと息の合った扇ぎ方が発進を早めます。呼吸のタイミングまでも一致団結したチームを作りましょう。
⑤インパルス
どんなに大人数でも、大人数だから盛り上がるチームビルディングゲームです。
参加者が隣の人の手を握って伝達するゲームです。
大きな内向きの円になってもらいます。
参加者全員が手をつないで1つの円を作ります。
ファシリテーターは最初の人を決めて、最初の人が右隣の人の左手を「ギュッ」と握ります。握られた人は自分の右隣の人の左手を「ギュッ」と握ります。
ファシリテーターはストップウォッチで計測して、1周のタイムを競い合います。
複数回行うとタイムが良くなります。それをチームビルディングの効果として盛り上げていきましょう。
さいごに
チームビルディング 少人数向け・大人数向け!!研修でおすすめ!を具体的に解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
チームワークの向上は可能なのですが、競い合うゲームの場合に気を付けたいことがあります。
結果(勝敗)ばかりを気にしてしまい、負けたらチームビルディングが低いと考えてしまうメンバーがいます。
ファシリテーターはプロセスに注目するように、全体のベクトルを方向付けをしましょう。
せっかくの研修を実りよき内容にするのは、ファシリテーターの腕の見せ所です。
ゲームのチョイスと効果的な掛け声で、チームビルディングに貢献しましょう!